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zoom RSS キリマンジャロの緑を増やすためのたくさんの活動@TEACA☆テマ村 その4

<<   作成日時 : 2013/08/12 19:16   >>

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 テマ村2日目の朝は、霧雨が降っていた。夜はムチャロ夫妻が用意してくれた毛布を被っていたので、寒さは感じなかった。昨夕には、バケツ一杯の熱いお湯をいただいて、体を洗った。空気はひんやりとしていたが、気持ちよくお湯浴びできた。

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霧雨の降るテマ村


 ムチャロ夫妻はまだ真っ暗な朝の4時過ぎから仕事を始めていたらしい。けれど、わたしたちは明るくなる6時半ころまでぐっすり眠っていたのだった。

 朝食後、ムチャロさんの後について、歩いて10分もかからない距離にあるTEACAの事務所に向かう。ムチャロさんは慣れたもののようだけど、わたしたち新参者は、傘をさして視界が悪いうえ、濡れた山道は滑りやすいのでちょっとヒヤヒヤしながら歩いた。
 キリマンジャロの大雨季は6月終わりまで続くのだ。

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ひんやりしていたので、ちょっと着こんだ


 TEACAの事務所はトタン屋根でコンクリート造りのそっけない建物ではあるけれど、TEACAの活動の凝縮版が見られる場所でもある。事務所には、副議長のンジャウさんと、若手メンバーのモシさんがいた。(男性ばかりだけど、女性メンバーもいるそうだ)

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TEACAオフィス。手前にいるのはムチャロさん

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モシさん、ムチャロさん、ンジャウさん(こんな写真でごめんなさい)。
手前にあるのが昨年の環境デーでTEACAが受賞した際のトロフィー


 軒下には養蜂箱がつりさげてある。ハリナシバチという小型のハチが蜜を作っているそうだ。これは伝統的な養蜂箱だけれども、改良型の養蜂箱を用いている場所もある。蜂蜜販売でTEACAの資金を得るためと同時に環境保全の意味もあるそうだ。

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 薪の使用を少なくするための取り組みとして、改良かまど(エンザロ・ジコ)の普及活動も行っている。日本人の岸田袈裟さんが考案し、ケニアのエンザロ村から広めたことからエンザロ・ジコ(jikoとはスワヒリ語でコンロのこと)とも呼ばれているかまどである。熱効率がよくなるので、タンザニアでよく使われている地べたに三つ石を並べたコンロに比べて、薪の使用料が、3分の1程度になるとか。森林保全につながるうえに、薪集めの仕事の軽減にもなる。その上、3つのコンロを同時に使えるので、調理の効率もよくなる。熱がこもるので、オーブンとしても使え、パンやケーキも焼けるし、子どもの火傷の心配もぐっと少なくなる。それに煙も出ないといういいことずくしなのだそうだ。

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溶岩を使ったエンザロ・ジコ


 ただ、エンザロで使われていたような日干しレンガが、高地にあるこの近隣の村では作ることができないという。原料となる強い土がないため、山の麓に降りて、できあがったレンガを買ってくるしかない。
 地元にあるもので作れないかと工夫と改良を重ねた結果、レンガの代わりにここで手に入りやすい溶岩を使って作ることに成功したのだという。伝統的な粘着性のある薬草を使ったり、(ポレポレクラブのアドバイスによると思われる)日本の土壁の技術も使われているのだと。テマ村だけなく、近隣の村でもすでにかなり普及していると言う。一度使い始めると、昔のコンロに戻ることは考えられないと村人たちは言っているそうだ。※

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エンザロ・タイプのコンロを使っているテマ村の台所


 収穫期にトウモロコシを保存しておいて、値段が上がったころに売るための貯蔵庫も設置されていた。75グニア(袋)(1グニア60〜70kgくらい)の乾燥トウモロコシが保管でき、ネズミや虫が入り込むことはできない仕組みになっているそうだ。

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 主に若い女性への自立支援のための裁縫教室も行っている。巣立った生徒がそれで収入を得られるように、1学年10人くらいで、2年間にわたり、ミシンの使い方や洋服の作り方などを教わるそうだ。(テマ村滞在中に、裁縫教室の卒業生で、テマ村外からもいろいろ注文を受け、ウェディングドレスの制作まで頼まれるという活躍中の女性に会う機会があったよ。にこにこ元気な30歳!だった)

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 そのほか、植林への関心を高めるためのセミナー、小中学校での植林プロジェクト展開、伝統水路や伝統ため池の保全や灌漑、養魚池の設置、新品種コーヒーの普及、診療所支援、村の文化や伝統に重点をおくラフィキ・プロジェクト(←タンザニア・ポレポレクラブも大きくかかわっている)などなど、とても多くの活動を展開している。すごいね。

 雨にぬれた事務所の裏庭には、いろんな種類の苗木たちが整列していた。

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 そして、そのすぐ向こうに広がる森は、すでに、HMFS(ハーフマイル・フォレスト・ストリップ)のエリアになるのだという。

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 この鬱蒼と茂る森もTEACAが植林したものなのだ。(続く)





※タンザニアの村にはいくつか行ったことがあるけれど、わたしは、今まで、この改良かまどを使っているの見たのは、ナトロン湖畔のエンガレセロ小学校の給食調理室でだけだ。電気のない村では、このかまどを使うと台所が真っ暗になってしまうし、涼しい地域では、暖がとれなくなってしまう、というデメリットはきいたことがある。でもまあ、克服できないデメリットではないだろう。改良かまどが、それほどいいものならば、もっと普及が進んでもいいだろうにと思うのだけど。なぜだろう。

*参考文献:『エンザロ村のかまど』さくまゆみこ文、さわだとしき絵
 月刊「たくさんのふしぎ」2004年2月号 福音館書店

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