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zoom RSS ルカニ村で『わたしの「やめて」』の読み聞かせ

<<   作成日時 : 2016/12/14 16:50   >>

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「わたしの『やめて』」には、「平和と戦争をみつめる絵本」という副題がついている。
 この絵本との関わりについてはすでに今年の2月のブログ『わたしの「やめて」』と『Sitaki』で書いた。

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ルカニ村小学校5年生の子どもたち


 かいつまむと、昨年閣議決定されてしまった「安保関連法案」に異議申し立てする「自由と平和のための京大有志の会」の声明の子ども訳が絵本になったのが「わたしの『やめて』」だ。その子ども訳は、タンザニアに縁のある山岡信幸さん(こちらで受け入れをした青い芝の会の書記長をしたことのあるCP者の利光徹さんのタンザニアツアーの参加者)が手がけたものだ。(声明を読んで、子ども訳にせずにはいられなかったらしい)

 そして、その絵本を山岡さんがこちらまで送ってきてくれたのだ。
 絵本の中身もすばらしいうえに、そういういきさつもあり、タンザニアの子どもたちにもぜひ読んでもらいたいと思った。周りの方々の協力を仰ぎながらスワヒリ語訳をつけた。

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ルカニ村小学校


 実は、とある村の小学校での読み聞かせの機会は今までにもあったのだけど、あいにくわたしは都合がつかず、一緒に行けなかった。なので、スワヒリ語のできる日本人インターンと農村滞在ツアーの参加者の方々に「よかったら読み聞かせをお願い」と頼んだ。一度はOKしてくれたものの、その後、村に着いてからの参加者の若者たちとの話し合いで、「戦争の話を子どもたちに読み聞かせをすると、その後の雰囲気が暗くなりそうだから」という理由で読み聞かせはせず、本の贈呈だけをしたということだった。

 それを聞いて、なんかおかしいな、腑に落ちないなあと感じた。果たしてタンザニアの子どもたちは、そんなにキャパがないのだろうか。とてもそうは思えない。それに『わたしの「やめて」』はとても前向きな話なんだよ。「戦争の話=暗くなる」と思っているのは一体誰なのか。戦争の話を避けて、政治の話を避けて、表面的な明るく楽しいことだけでつながりながら生きていこうというの?せっかくタンザニアまで来た人たちなのに、と思うと、残念に感じたんだ。

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ルカニ村小学校


 ルカニ村での読み聞かせ。ルカニ村小学校はちょうど試験期間中だったけれど、せっかくだから、と校長先生が、小学校5年生への読み聞かせの時間を15分ほど作ってくださった。

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校長先生とキマロ先生。校長先生もキマロ先生の教え子だそうな。

 
 校長先生はほかの御用があるとのことで、同行しなかったけれど、ルカニ村の半分は自分の教え子という元校長のキマロ先生と夫とともに、5年生の教室へ。約50人の子どもたちの瞳がこちらに注がれる。

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 さすが、子どもたちは全員、キマロ先生のことを知っていた。 子どもたちの「シカモーニ:Shikamopni」という年上の人たちへの敬いのあいさつの後、キマロ先生は、 夫とわたしを「ルカニ村の長い友だち」と紹介してくださった。

 戦争と平和のお話しだよと絵本の紹介をしたあと、題名を読み上げる。
 
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日本語をゆっくり読んで、そのあとスワヒリ語訳もゆっくりと読んでゆく。そして、絵が端の子や後ろの子にも見えるように、ゆっくりと右や左にかざして動かした。青い地球や武器を持って向き合う兵隊たちが描かれる絵だけのページもある。

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 シーンと食い入るように絵本を見ている子どもたち。
 「せんそうは はじめるのは かんたんだけど おわるのは むずかしい」
のスワヒリ語訳
「Kuanzia vita ni rahisi, lakini kumaliza vita ni (せんそうをはじめるのはかんたんだけどおわるのは)」まで読んだときに、自然と子どもたちの口から「vigumu(むずかしい)」という言葉が出てきたときには、どきりと感動した。

 子どもたちはちゃんとわかっている、受け止めているのだ。

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Kwa hivyo ninataka kuwaambia kwa sauti kubwa kwa watu wanaotaka kuanza vita ‘Sitaki’
(だから せんそうを はじめようとする ひとたちに わたしは おおきなこえで 「やめて」というんだ)

 というのが絵本の最後の文章。真剣なまなざしに応えられたかな。

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 「戦争は始まると止められない、ほんとにその通りだ。平和は大切だ。いい話だった」とキマロ先生がお話しし、子どもたちがわたしたちへの返礼のための歌を歌うという流れになってしまったので、絵本の詳しい感想は聞き損ねてしまったのだけど、多くの子どもたちが
「自分でまた読みたい」
と口々に言っていた。なので、最初はコミュニティ・センターの図書室に寄贈しようと思ってたけれど、小学校にすることにし、校長先生にお渡しした。ぜひ繰り返し読んでね。平和なタンザニアがずっと続きますように。

 読み始める前に、子どもたちには、できるだけ前の席に座ってもらうようにしたけど、後ろや端の子どもには絵本が見えにくかったかもしれないというのが夫の意見。改善の余地ありですね。

ともあれ、今回、ルカニ村でしたかったことのひとつができた。ありがとう。

 この後、キンゴルウィラ村でも『わたしの「やめて」』の読み聞かせをした。小学校の先生も参加してかなり盛り上がったというその話はまた書きます。

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