タンザニア徒然草

アクセスカウンタ

zoom RSS タンザニアから遠く(?)離れて☆沈黙の太った猫

<<   作成日時 : 2017/02/15 23:19   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

 事情があり、タンザニアから日本にすっ飛んできて、現在に至る。ブログもしばらくほったらかしにしてしまった。。(もし心配してらした方がいたらすみません。。。)
 真夏のタンザニアから真冬の日本へ。2月に日本にいるなんて何十年ぶりなんだろう。開ききった毛穴に寒風がぶんぶん染みる。

画像
タンザニアネコ


 天正少年使節を描いた若桑みどりさんの超大作『クアトロ・ラガッツイ』。タンザニアで上巻は読み終え、いざ下巻に入った時に、こちらに来てしまった。バタバタしてて、向こうに本を置いてきてしまったのだ。 

 ちょうど『沈黙』の映画が日本で封切され、こちらの書店にもその原作が山積みになってたので、キリシタン関連の本を読めば、置いてきてしまった本の渇きが癒されるかなと、手に取った。

 小説『沈黙』を書くに至る小説家、遠藤周作の心の動きなどを描いた主に長崎が舞台の紀行文『切支丹の里』も手に入れ、読み始めた。
 長崎の大浦天主堂のそばにある十六番館で黒い足指のついた踏み絵に出会ったことから
作者は長崎に入り込んでゆく。かくれ切支丹の教えを受け継いでいる人々のいる村や殉教者たちが受難にあった場所などを歩いていく。

 作者の心にあったのは信仰を守るために命を捧げた「教会も賛美を惜しまぬ」強者=殉教者にたいし、踏み絵を踏み、「殉教者になれなかったものは、生涯、裏切り者の烙印を押されなければならないのだろうか」ということ。強者だけが賛美され、弱者は見捨てられるのか。そして自分も後者であるのではないかという思いだったようだ。また、そのすさまじい日本の信徒たちへの迫害に神は沈黙していたのだろうかということと。

 『沈黙』は重い小説で、途中で「なんで今、これを読んでるんだろう」と思ったりもしたけれど、最後の主人公の独白に光と救いがあった。クリスチャンじゃないわたしも慰められる気がした。その部分を家族の見舞いに行く病院行のバス停で読んでて、涙ぐんでしまい、動揺してたのか、ちょうど来たバスの中で、ICカードを落としてしまった。

 運転手さんのすぐ後ろのちょっと小高い席に座ったときに。カードはどこかに滑り落ち、見えなくなってしまったのだ。周りをきょろきょろ探したけど、見当たらない。
 わたしのすぐ後ろの席に座っていた年配の女性にわけを言うと、とてもいい人で立ち上がって自分の座席の上や下や、席の前に置いていた紙袋の中まで見てくれたけど、なく。優先席に座っていた年配男性も「見当たらないよ」と言ってくれる。目的地に着いたので、仕方なく現金で支払うことにし、運転手さんに「ICカード、落としちゃったので、あとで見てみてもらえますか」と言って降りようとすると、運転手さんは立ち上がり、わたしのいた座席を外したりして、探してくれる。そして間もなくして運転席側に落ちていたカードが見つかったのだ。8人くらいいた乗客のうち、多くの人(年配客が多かった)がにっこりしてくれ、「よかったね」と言ってくれた人もいて、ここでもわたしは救われた気分になった。余分にバスを止めて、迷惑かけちゃったのにね。感謝。

 友人と『沈黙』の映画を観る。主人公の司祭がハンサムだった。もうひとりの司祭も印象深い人だった。味のある表情の日本の俳優たちも多かった。原作よりも牢獄はきれいだった。暗い海、霧の中、そぼふる雨と雷、明るい空と緑の山、セミの声、美しい情景描写が運命の過酷さをより強く描き出す。

 でも原作の思いが届いたかというとどうなんだろう。原作には宗教を超えた語りかけがあった気がしたけど、映画はどうだっただろう。観てよかったよ。けれども。

 人気の失せた漁村を主人公が行くとき、猫たちが徘徊するシーンがあった。貧しい漁村のはずなのに、出てきた猫たちは肥えていた。裕福な環境で育った猫たちだ。人間の役者と違って猫は痩せさせることはできないもんね。そんな違和感を感じる場面もあり、タンザニアの引き締まった猫たちを思い出していた。
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス ナイス

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
またマラリア?!と心配してました。日本でご用があったのですね。会う機会があったらうれしいな。
zoomie
2017/02/17 23:38
zoomieさん
ご心配ありがとうございます。痛み入りまする。。
今回はけっこうタフなミッションで来てるので、外遊(?)の時間がとれなさそうで、残念無念です。
asami
2017/02/18 20:19

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
トリップアドバイザー
タンザニア観光ホテル口コミ情報
タンザニアから遠く(?)離れて☆沈黙の太った猫 タンザニア徒然草/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる