ザンジバルは南海岸、マクンドゥーチ(Makunduchi)へ行った時のこと。 木陰に休んでいるお兄ちゃんがいたから、何してるのかなと思ったら、 タコを捕まえてきたところでした。 立派なタコが二つも。砂まみれだけど肉厚なのはわかるよ。 これからザンジバルの中央市場に売りに行くのさと言う。 ほんとかな。ちょっと距離があるけどね。いい値段で売れるといいね。 海辺でなんか集めてる女たちが目に映る。 何やってるのかなと、お兄ちゃんに呟いたら、これ見てみとタコを入れるバケツの紐を見せてくれた。 なんでできてるか、知ってる?ほら、その辺を見てごらんよ。散らばっている繊維はさ、ココナツの実なんだよ。それで紐をつくるのさ。あのおばさんたちは、海辺に溜まってるココナツの実を集めてるのさ。紐を作るためさ。これはココナツの実でできた紐なんだ。丈夫だぜ。 って、引っ張って見せてくれた。うん、強そうだ。 ココヤシの木自体もそうだけど、ココナツの実もすごいお役立ちの実なんだね。ジュースになり、ココナツミルクもでき、オイルも取れて、器や楽器にもなり、燃料にもなり、そして紐にもなる。 おばさんたちの近くに行ってみたら、大きな図多袋にヤシの実やその繊維をいっぱい詰め込んでた。家に持って帰って、紐を作って売るのだと。 別のザンジバルの海辺の村に行ったら、やはり女の人たちがヤシの実繊維で紐を作ってた。物欲しそうにしてたんだろうか。。一本もらっちゃった。 二つの繊維を撚っただけの結構簡単な仕組みに見えるけど、引っ張っても引っ張ってもピンとして捩れない。2階からこの紐をつたって降りられる気がしてきた。 切れ端のように見えるものでも、頼りなさげに見えるものでも、うまくつなげれば、こんなに強くなるんだねえ。 |
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