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zoom RSS ピンク色に染まるナトロン湖☆野田健太郎が語るコフラミンゴの世界

<<   作成日時 : 2011/11/22 16:03   >>

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 マサイの人々が「神の山」と呼ぶ活火山オルドイニョ・レンガイ山。そのそばに佇むナトロン湖は、東アフリカのコフラミンゴたちが繁殖期に集まるソーダ湖として知られている。

 ちょうど9月から今ころにかけて繁殖期でフラミンゴたちの色で湖が赤に染まると聞いたことがある。けれど、わたしは繁殖期にはおろか、まだナトロン湖そのものにたどり着いたことがない。

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ナトロン湖のコフラミンゴたち。©野田健太郎


 おお、それでは、現在はジャタツアーズ所属のフィールドガイドである元気いっぱいの野田健太郎さんに、繁殖期のナトロン湖はどんなんかな?ときいてみようではないか。
 
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ヌーの骨とレンガイ山。©野田健太郎


 彼は熱く語ってくれたのであった。
 
「東アフリカに250万羽のコフラミンゴのうち7割が繁殖すると言われるナトロン湖。実は、乾期にここに訪れる彼らを取り囲むのは、灼熱とアルカリ地獄だ。

 湖のpHは9−10にもなり、アンモニア並みにキツいアルカリ性で、湖の近く木々は生えず、日陰もない。多くの動物たちにとっては、とても生きづらい環境だが、適応したフラミンゴたちにとっては、格好の繁殖地となる。パン皿のように真っ平らで遥か先まで、見通しが利き、浅く静かな湖面は鏡のように反射する。湖面と空が一緒になり、ヒナや卵を狙う肉食獣は一瞬にして見つかってしまう。そんな不思議な景色を歩き続けると、遥か先にピンクの線が見えてくる。

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ナトロン湖とマサイのガイドの兄ちゃん。©野田健太郎

 
 近づきたければ岩場の影に回り込むといい。岩陰から見えるのは、その名の通り、”炎の鳥”。ラテン語でそう呼ばれたFLAMINGOだ。一斉に並んで長い足で水中をかき回し、頭を逆さに突っ込んで、クチバシでプランクトンを濾しとって食べている。しかし、ひとたび岩陰から姿を見せてしまえば、警戒心が強い彼らは逃げてしまう。水面をリズミカルに駆けて、湖面スレスレを飛び立つ。一羽、また一羽と連鎖反応のように次々と飛び立ち、気づくと、空をピンク色に染めている。空を見上げて、岩陰から姿を見せてしまった自分を責め、責めながら誉める『まだ、こんな自然が残っていたのだー』と。」

 とても不思議な光景が繰り広げられているようだ。その不思議世界をいつかこの目で見てみたい。

 さらに野田さんによると「コフラミンゴがナトロン湖にいる時期は乾期、7月ー2月くらい。3月ー6月あたりはマニャラ湖に。7、8、9月が繁殖期で、11月12月は子育て時期」だそうだ。ならば今は、湖がきっと赤く染まっているのだね。

 彼も懸念しているのは「たびたび持ち上がるナトロン湖でのソーダ灰工場建設」のこと。インド系多国籍企業のタタケミカルにタンザニア政府が協力して、ナトロン湖にソーダ灰工場を作ろうという計画が6年前に持ち上がった。湖から水を汲み上げて輸出用の炭酸ナトリウム作るのだという。汲み上げのための湖へのパイプ、大きな工場とその付属施設や道路建設などにより、コフラミンゴたちの繁殖に大きな支障がでてしまうことが、懸念されている。でも、そうしたらもう彼らには、行く場所がないのでは?

 計画は幾度も持ち上がり、また静かになり、ということが続いているけど、最近政府側の見解としてもソーダ灰の湖からの抽出は「未来の世代のためにならない」という否定的意見が述べられたというちょっと明るいニュースが。*

 未来の世代が永続的に恩恵を受けられるようにするためには、どうすればいいのかということ…。一度なくしてしまったものを、取り戻すのはかなり難しいことだろう。
 ナトロン湖を保っていければ、そうっとフラミンゴたちを邪魔しないように、彼らに会いにくる人々による経済効果だって期待できるものね。だからKaribu Natron!(来てね!)と野田さんも言っている!




*Hint at reprieve for Natron flamingos
http://www.wwt.org.uk/news/all-news/2011/10/conservation/hint-at-reprieve-for-natron-flamingos/
 
 

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コメント(4件)

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うーん、やはり文章だけでは想像できないのが悲しい。日本で生まれ育った私には、その不思議世界が頭に浮かばない〜悔しい!やはり自分の目で見てみたいです。
空と湖面をピンクにするほどのフラミンゴたちかあ・・・いつか見てみたいです☆
aya
2011/11/25 03:25
ayaさん

うーん、文章力の問題かな。でも百聞は一見にしかずっ!というものね。やはりayaさんがその目で見てみるのが一番ですね☆きてね。
asami
2011/11/26 17:00
 今日タンザニアのコーヒーを飲みました。
 私にとても相性が良く、これからまた飲んでみたいと思いました。
るはさま
2011/11/27 22:22
るはさまさん

タンザニアのコーヒーを楽しんでいただけてうれしいです。キリマンジャロのさわやかな空気が育んだ味ですね。
asami
2011/11/28 19:18

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